ソーサリー!日記 「魔法使いの丘」7日目【最終回】
7日目
もう一度目を開けると、そこはトレパーニの宿屋だった。
スヴィンの祈祷師が横にいて、あなたの怪我や病気はもう大丈夫と言った。
そして、今は娘が助かったお祝いをしているところだと説明した。
礼を言うと、とんでもないとペコペコと謙遜していた。
ぐっすり眠れて、体は元気満タンだ。
それに心も元気だ。いいことをするのはいいものだな。
アナランドではものぐさで人助けをあんまり出来なかった分
この旅では、魔法で出来ることならやっていこうかなーなんて。
あの化け物は怖かったから、もう一回戦うのが遠慮したいが…。
宿屋を出るときに、酋長と娘さん、ほかスヴィンたちが集まってきた。
金貨10枚とカーレの南門の鍵をくれた。
カーレは邪悪な街だから常に用心しろ、だって。
わかったよ、酋長。カーレでも洞窟対治の勇者に仕立て上げられないように気をつけるよ。
スヴィン達に見送られながら、トレパーニをあとにする。
大丈夫、あと1日も歩けば着くって言ってたし。
城砦都市カーレ1日目 へ続く