【好きな歌詞】KAGUYA(NEWS)
哀しげなその瞳に 恋してるノンフィクション
この一節の力強さよ…。
この歌はモチーフがかぐや姫、
歌手がアイドルであることにとても意味があると思う。
おとぎ話もアイドルも幻想。
実在するかわからないもの。
でも、恋をしている気持ちは事実。
この曲の歌詞は昔話の語り(今は昔かぐやの姫と…)と
かぐや姫への問いかけ(振り向いてくれ、泣かないでくれ、)で
主に構成されている。
問いかけは、つまり物語のセリフなので
全体として見ると
昔々のおとぎ話を歌に合わせて聞かされているという印象を持つ。
そこに突如として現れる言葉がノンフィクション。
全体的にうわっついた地に足のつかないファンタジー世界から
ズドンと現実に引き戻されるワード。
この言葉っておとぎ話でも口説き文句でも使わない。
この一節はありきたりに訳すと「本当にあなたが好き」
どういう風に訳すかがセンスの問われるところなのですが(夏目漱石I LOVE YOU問題とも言う)
作詞者は本当に伝えたい一箇所だけを生々しい現実味を帯びた言葉「ノンフィクション」にしたのかなと思います。
SFでもロマンチックでもなく、現代のドキュメンタリーでよく使う言葉。
愛とか恋とかって見えないし、ふわっとしているから
言葉にすると軽く聞こえがち。
でも、この歌詞はやたらとパワフルで、前へ前へと迫ってくるから好きです。
手越さんの声の伸びと密度を両立させていて分厚い印象なので
それもこの歌詞を血気迫る雰囲気にさせている気が。
(調べたら、パート割はユニゾンで4人でしたが、なんとなく手越さんのイメージ)
ほかに好きな箇所は
愛おしくて
あなたが僕を弱くするんだ
今までグイグイで強そうな人に
急にこう言われたらぐっと来てしまわない?
モーニング娘。‘16「泡沫サタデーナイト!」の2番もそう。
歌が上手いとか、いつも笑っている印象の人が歌うとこうギャップ萌えを起こしてしまう。
聞いて 私
本当はもっと 弱いのよ
【曲等の感想】
曲の使用楽器がシンセサイザーなのと、
SFで近未来っぽい雰囲気。
合いの手も機械で声いじってるしね。(言うものありけり〜、とか)
かぐや姫自体が宇宙ものだから、こうなったのかな〜。
かぐや姫自体に強くてかっこいいイメージはないのに
和風エレクトロダンス(適当)の方向にステータス全振りなのはすごい。
ポップンミュージック思い出すね。撫子ロック。